小円筋(Teres minor muscle)

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~小円筋について~
起始:肩甲骨の外側縁後面上2/3、腱膜層板
停止:上腕骨大結節下関節面
神経:腋窩神経(C5~C6)
作用:肩関節外旋、内転

小円筋の筋腹の多くは三角筋で覆われており、触知困難であるが内側部の一部のみ三角筋に覆われない領域がある。

座位にて肩甲骨外側縁の近位部に指を置き、肩関節90°外転位にて外旋運動を反復することで筋腹を触知できる。

小円筋はQLS(四辺形間隙)を構成する筋の1つであり、肩外側の疼痛に関与している場合がある。

QLSは肩関節後方部に存在し、上腕骨外科頸の内側、上腕三頭筋長頭の外側縁、小円筋の下縁、大円筋の上縁で形成される。この間隙を後上腕回旋動脈と腋窩神経が通過している。肩関節水平内転を行うとQLSは狭小化し、腋窩神経の圧縮ストレスが増強する。

QLSで生じる疼痛を評価する場合は、QLSを構成する上腕三頭筋長頭、大円筋、小円筋の伸長痛または同筋の圧痛の有無、最大水平内転位にて疼痛が再現されるか、またQLSの圧痛の有無にて評価する。

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